アジアの尾根遺産

今日の本題は、先日記事に書きました、
ジャカルタ／クラシックの、尾根遺産のノルマとペナルティです。

あの記事のあと、トラベルの某：常連様からは、

「お客を得るための、チップを得るための、尾根遺産の作り話では？」
という疑問の声も寄せられました。

そこで先週末に、ちょうどジャカルタに行かれる磯仁様に、
その点のリサーチをお願いいたしました。

以下は頂戴したばかりのレポートです。
このブログで紹介していないだけで、
実は今年、他にも沢山の体験談を磯仁様には頂戴しており、
トラベルにはすっかり馴染みの尾根遺産とママがいらっしゃいます。



当方がトラベルに行くと今や、
何も言わずとも自動指名となってしまっている娘から聞きました。
よってあくまでもサンプルは僅か1名ですのでご参考まで。

・お客が支払う代金　350,000Rp/1hのうち

１）部屋代が　150,000Rp
２）娘の取り分は　90,000Rp
３）斡旋したママの取り分が　30,000Rp　なのだそう。

実際に体で稼ぐ娘の取り分が僅か90,000Rpというのは、
ちょっと可哀想な気もしますね。

但し彼女が持っているSAMＳUNGのノート（3,500,000Rp）は
ボスからのプレゼントだそう。

また、彼女がいつも身に着けている銀のアクセサリーは、
ママが買い物に連れて行ってくれて買ってくれたものだそう。

こういったある種日本的な人情面での繋がりもあるのでしょうね。
実際彼女はいつも「マミー、マミー」と慕っていますから。
まだ幼いのに一人田舎から出て来た彼女にとっては、
第二のママなのかもですね。

また、ブッキング（夜12時以降のオールナイトの連れ出し）では

・お客が支払う代金　1,050,000Rpのうち

１）娘の取り分は　90,000Rp×3＝270,000Rp
２）ママの取り分は　30,000Rp×3＝90,000Rpだそう。

他には

・お客がゼロだと、その日の娘の収入もゼロ　（基本給は無い）。

・ママはお客が取れないと怒るが、その日の「ノルマ」や、
　それに対する「ペナルティ」などは無い。
　（但しお客の指名が取れなかったらずっとお店には居られない）。

・食事はお店のボスが持ってくれるので、食事代はかからない。

・上階にあがる前にフロアでお客と飲食をしても、娘にバックは無い。

・２つのソファに在籍娘は50人、担当するママは6人（クラシックは4人）だそう。

・住まいはボスが用意した部屋で6部屋あり、1部屋5人で共同で住んでいるそう。

・トラベルとクラシックTerminal とを行き来している娘もいるそう。彼女はTRAVELのみ。

・彼女はアラブ、インド、パプアのお客は拒否するそう。
　でも逆にそれを受ける娘もいるのだそう。



チップについて

・韓国、中国のお客は皆ゼロ！　だそう。

・逆にインドネシアのお客は、ちゃんと皆さん50,000Rp呉れるそう。

・一番呉れるのはやはり日本人だそうで、普通100,000Rp、
　BOOKINGの場合は200,000Rp呉れるそう。

娘の中には100,000Rpあげても、感謝どころか
もう一枚呉れ、などと言う娘も多いのですが、
実際はこのように100,000Rpが平均のようです。

以前実際に200,000Rp貰ったことがあるとか、
貰ったという話を同僚の娘から聞いたから、
もっと呉れと強請っているのが実情では無いでしょうか。


ロイヤルマスでもサブマネージャーに聞きました。

お客が支払う260,000Rpのうち、娘の取り分は140,000Rpだそう。
トラベル系列と比べると取り分が高いのは、やはりマットの技があるからでしょうか。

　～　～　～

磯仁様、詳細なヒアリング、厚く御礼申し上げます。

でもクラシックのノルマの話が、作り話と断定もできないように思います。

ママは複数いるわけで、これは一般企業でも似た所はあると思いますが、
例えば同じ会社であっても、支店毎に営業スタイルが異なる、とか
同じ業界であっても、体育会系マネジメントの会社もあれば、
社員を厚遇する会社もあるように。

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