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一線を越えるために

前回の記事に関しまして、私なりの所感をもう少し。

>皆、分け合って食べているようです。
>彼女は化粧中の娘さんの口に、時々手で自分の料理を運んであげております。


こういう光景を眺め、異国の暮らしに触れるのも、旅の醍醐味のひとつですよね。

磯仁様が馴染みの顔になったからこそ、そういうところを見せてもいい、とローカルたちも感じたのでしょうから。

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もう10年近く前、マニラの夜遊びにハマっていた頃。連れ出しカラオケの尾根遺産のひとりが、「ウチに来る?」と。

その前の訪比で発見・指名し、私の帰国後も時々メールをくれた娘。(おカネの無心はいっさいありませんでした)

私が「誰と住んでいるの?」とか「どんなとこ?」と聞いたからでしょう。

それでも万一の用心に、持ち金は減らして行きましたが杞憂でした。

4名でシェアしているという、職場にほど近いアパートの1室。6畳間くらいのスペースに雑魚寝状態。

そんな「素」の私生活を垣間見れたのが、妙に嬉しかったものです。


ジャカルタ各所を案内して下さったH様が、トラベルで働く、馴染みの尾根遺産の住まいを見せて下さった時も同様でした。

クソ暑いジャカルタであっても、当然エアコンなどなくて、昼間も薄暗い部屋のなかは、家具と言えるものもなくて、わずかばかりの身の回り品だけが、床に転がっていて。

ブログを始めた頃に何度か書きましたように、アジアの尾根遺産を抱くときには“バックボーンも一緒に抱いていたい” それが私のスタンスですから、磯仁様のような、現地に少しでも溶け込もうとされる姿勢は少なからず共感する部分はあります。

でも、ローカルたちのなかに飛び込んでいくには、リスク管理だけでなくそれなりの手間も、ある程度の投資も必要になるでしょう。

>再度座って飲み始めると、いつものボーイも参戦、
>そこで誰彼とも無く「サテ カンビンが食べたい」と言うのでボーイと一緒に買いに出かけます。


こういう「手間」と「投資」、私は普段からお酒を飲まないので、TRYしたことはありませんが、「異国でも安心して楽しく飲める場所」があればいいなぁ、なんて考える方もきっと大勢いらっしゃるのではないかと。

でもそういう「居心地のいい場所」を異国で作るには、「手間」も「投資」も、それに加えて「めぐり合わせの幸運」も必要なんでしょうね。

今回の磯仁様のケースでは、「めぐり合わせの幸運」がちょっと無かったのかなぁと。

銭ゲバみたいな尾根遺産ばかりではない、と信じています。

こちらの誠意が通じる尾根遺産だって、きっといるはず。多数派か少数派か、わかりませんが。


マニラの夜遊びで出会ったフィリピーナたちを例にしますと、ほぼ例外なく「携帯、教えて!」は言われますよね?

帰国後、最初に来たメールからいきなり「おカネがないの、助けて!」

こういう尾根遺産も何人もいました。

でも、まったく無心してこない尾根遺産も少なからずいたわけです。

「来週マニラにまた行くから、お店の外で会おうよ!」と言えば、出勤前に私のホテルに来て、一戦を交え、おカネを要求しないまま仕事に行こうとした尾根遺産もいました。

その頃、昼間行くカジノでは連敗続きだったのですが、その分きっと「めぐり合わせの幸運」があったのでしょう。

tag : ジャカルタ夜遊び尾根遺産マニラカラオケトラベル連れ出しフィリピーナホテル

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